黄昏

人生の夏休みまたは終活の記録として

君たちはどう生きるか、初日観た感想

宮崎駿監督・スタジオジブリ制作の「君たちはどう生きるか」を公開初日、自分の住む地域では最速で見れる回で観てきた。

※この作品は、公開前に予告動画はもちろんキャストストーリーの一切情報が無かったので、この先書くことはすべてネタバレになる。


トーホーシネマズで9:30の回を見た後に、カフェでこの文章を書いているが、この作品についてあれこれ評価する言葉がない。
自分が、全然理解できなかったからだ。

 

母親という存在を、地獄という存在をどういう位置付けで宮崎駿は提示しているのかわからない。そして、大叔父の作った世界とは、それが創造され(それとも大叔父は誰かから継いだ?)崩壊するというのはどういう意味なのか、自分にはわからなかった。

 

この地獄は、「ワラワラ」という現世に生まれる前の魂のような生物がいて、それが空に浮き上がって現世の人間になるという設定があるので、この地獄世界は現世との関係においても重要なことはわかる。
しかし、なぜ主人公の一族にしか継げないのか?最後に大叔父が継がなくてもいいし、帰ってもいいから、お前の積み木を積めと言ったのか。そして、それができなくて、世界が崩壊(?)したのはどういう影響が現世にもたらされるのか。
これは、宮崎駿のアニメ業界に対して自分の未完の仕事を引き継げともとれるし、観客に宮崎駿自身が作り魅せてきた世界の感動を後世に語り継いで欲しいとも捉えられる(またはそのような誤読を埋め込んでいるのか)が、そんな簡単な話でもない気がする。

クエスチョンマークがたくさん浮かぶなか、終幕となる。少なくともあと2回くらい見ないと掴めない気がした。
パンフレットも発売未定で、手に入らなかったので、公式がどうあらすじを表現するかもわからないので、掴みづらい。

エンドロールをみて、主題歌は米津玄師で、最近FF16でも担当してて本当にすげえなと思ったりもしたし、アニメ業界の大御所スタジオが総出で協力してることがわかったり、息子の宮崎吾郎の名前が制作にあったりしたのは少し感動した。

ただ、クエスチョンマークがたくさんついたし、自分が捉え損ねた設定もたくさんあるた思うので、早めに2回目を見にいきたい。

面白くないとも面白いとも判断できないが、作画はすごい、作りも宮崎駿の初期作品を彷彿とさせるような大柄な作りで、これが老齢の監督が作ったとは思えない、若々しい意志も感じた。なので、もう少し理解したいと思っている。